(2005 9/8更新)

イソフラボンとは、大豆の胚芽に含まれる、「食物性化学物質」です。化学構造が女性ホルモン「エストロゲン」に非常に酷似しており、弱いながらもエストロゲンと同等の働きをすることから「女性様ホルモン(フィトエストロゲン)」とも呼ばれています。
昔は、イソフラボンは大豆の「えぐ味」の元でもあったため歓迎されたものではなかったのですが、研究結果により、骨粗しょう症、がん予防効果、更年期障害の改善などイソフラボンの様々な働きがわかったことにより、さらに研究が進みました。 日本では欧米と比べ、大豆を食する機会が多いためイソフラボンは不足していないとされていました。しかし、食生活の欧米化により、大豆離れが進んだため、今では日本人の1日のイソフラボンの平均摂取量は17.96mgと摂取目安量である40mgの半分も満たしておらず、食事やサプリメントからの摂取の必要性が考えられています。

女性が更年期(45歳〜55歳前後)を迎えると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減り、ホルモンのバランスが崩れやすくなります。そのため、顔がほてる(ホットフラッシュ)、頭痛、イライラなどの症状が多くの人にあらわれます。このような症状を「更年期障害」と言います。 イソフラボンにはエストロゲンと化学構造が似ており、弱いながらも、エストロゲンと同様の働きがあるため、エストロゲンの不足が原因の更年期障害の症状を改善する働きがあります。また、病院の治療で用いられるホルモン補充療法と比べ、イソフラボンのエストロゲンとしての働きは穏やかなので副作用の心配がありません。

更年期障害の自覚障害ある48歳から57歳までの女性11名にアグリコン型イソフラボンを1日40mg3ヶ月摂取してもらい、SMI(簡略更年期指数)を用いて評価しました。
その結果、更年期障害の主症状である顔のほてり(ホットフラッシュ)の減少が見られました。
(出典、平成13年第35回日本成人病学会発表)


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更年期障害の症状をもつ閉経後の女性58名に1日45gの大豆の粉末を12週間摂取してもらったところ、ホットフラッシュの回数が目に見えて減少する事がアメリカの学者の研究によりわかりました。

イソフラボン含有量が40mgのタブレットと160mgのものを2種類のものを用意し、更年期障害の症状を訴える閉経後の女性に12週間投与し、イソフラボンが更年期の症状に与える影響を調べました。 その結果、イソフラボン40mg投与のグループのホットフ
ラッシュの回数が6.9回から5回に減少、160mg投与のグループも ホットフラッシュの回数が9.7回から5.7回に減少しました


2005/9/10更新分
更年期を迎えると、骨の中身がスカスカになり、ささいな事で骨折していまう「骨粗しょう症」と言われる症状を招きやすくなります。

骨は古い骨をくだき、新しい骨をつくる事を繰り返し、3ヶ月から1年周期で新しい骨に生まれ変わります。更年期を向かえエストロゲンの分泌が減ると、古い骨をくだく働きを担う「破骨細胞」が異常に働いてしまうため骨量の減少をまねき骨粗しょう症になりやすくなります。

エストロゲンにはこの破骨細胞の働きを抑制する働きがあるため、同様の働きをもつイソフラボンを摂取する事は、骨粗しょう症を予防する事につながるわけです。また最新の研究では、イソフラボンには骨を作る「骨芽細胞」の分化を促進して骨密度を上げる働きがある事もわかっています。