チロシンは、アミノ酸の一種で、フェニルアラニンという必須アミノ酸から作られます。
必須アミノ酸ではありませんが、脳や神経が正常に働くために必要不可欠なアミノ酸で、神経伝達物質であるドーパミン
やノルアドレナリンの前駆体となり、脳機能を活性化させる働きがあります。
チロシンは感情や精神機能、性的衝動を脳内でつかさどる重要な神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリン
の前駆体です。納豆やチーズ、みそなどの表面に白く析出してくる結晶や、若いタケノコの切り口に見られる白いアクがチロシン
で水には溶けにくい性質があります。
研究によると、チロシンはうつ状態や不安の治療に効果があり、しかも抗うつ薬に見られるような副作用がないということです。
また別の臨床研究の結果、チロシンは薬物治療に抵抗のあるうつ病および不安のコントロールの助けとなり、アンフェタミンの投薬を受けて
いる患者(気分高揚、食欲抑制の目的で)がその量を、数週間のうちに最小限のレベルにまで減らすことができることをあきらかにしています。
現在、慢性疲労症候群の症状を訴える人が増えています。慢性疲労症候群(CFS)とは特定の精神 的な 原因、身体的な原因、筋肉や神経の障害があるわけでもないのに、長期間、著しい疲労、倦怠感があらわれる症候群でここ10年ほどで 急激に増えた疾患として慢性疲労症候群は有名です。チロシンは神経伝達物質を回復し、慢性疲労症候群 を軽減することが数々の研究によりあきらかになっています。
月経前症候群(PMS)の患者にチロシンを処方したところ、摂取した患者の多くで疲れ、うつ状態、そのほかの月経にともなう 一般的な不快感が軽減されたそうです。チロシンは性欲を司る神経伝達物質であるドーパミンの原料となります。チロシン をサプリメントとして摂取したことにより脳内のドーパミンの濃度が上昇し性機能が改善したと考えられます。
科学的には実証されていませんが、いくつかの研究により、チロシンが成長ホルモンの生成を促すと考えられます。
成長ホルモンは睡眠中に分泌され、脂肪を燃焼させエネルギーと筋肉に変えます。また傷の治りを早め、病気の抵抗力を
高めます。
チロシンの他のアミノ酸の中で成長ホルモンとしてトリプトファン、アルギニン、オルニチン、グリシンが成長ホルモン
増加物質ですが、これらは互いに働きあって作用するために一緒に摂取することが合理的です。
食事のすぐ後にとると、食事に含まれるたんぱく質が、チロシンの吸収を妨げてしまいます。また、チロシンを脳に多く取り込ませるた
めには糖質と一緒にとることが重要です。
チロシンを多く含む食物として、乳製品、バナナ、アボガド、白花豆、アーモンド、かぼちゃの種、ごまなどがあります。
うつ病の症状の改善・・・1日500〜2,000mg
神経の疲れ、ストレスと認識機能障害・・・1日500〜1,000mg
疲労(慢性疲労症候群を含む)・・・1日500〜2,000mg
記憶力、集中力の欠如・・・1日500〜3,000mg
健康な人・・・必要に応じて1日 500mg
脳の発達中の子供は、チロシンばかりとると栄養のバランスがくずれ脳の発達に悪影響をあたえるので注意しましょう。また濃縮アミノ酸
は腎臓に負担をかける恐れがあります。腎臓病や肝臓が悪い人は注意が必要です。常用するよりも、1ヶ月摂取したら1ヶ月休むなど間隔を
あけて摂取したほうがよいでしょう。
また、チロシンはノルアドレナリンの量を増やします。ノルアドレナリンが過剰になると血圧が上がる可能性がありま
すので、高血圧の人は注意しましょう。
チロシンとは
・必須アミノ酸ではないが重要なア ミノ酸
チロシンの役割
・脳の神経伝達物質の濃度を上げる
・うつの症状の改善に役立ち、副作 用がない
・慢性疲労症候群の改善
・性機能の改善
・成長ホルモンの生成を促す可能性
チロシンの効果的なとりかた
・空腹時に糖質と一緒にとる
チロシンの摂取目安量
・1日500mg〜3000mg
チロシン注意点
・チロシンの常用は良くない
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